青森市は、青森県で最も多くの人が暮らす町だ。かつては30万人以上が暮らしていたが、2025年現在の人口はおよそ26万人。冬は豪雪地帯としても知られており、酸ヶ湯温泉の積雪量は毎年全国ニュースになるほどだ。30万人規模の町としては世界一雪の多い場所とも言われており、昨冬の災害級といえる記録的な積雪は記憶に新しい。雪深い街に暮らす人々の苦労や逞しさが胸に迫る。

青森の夏を象徴するねぶた祭。通常運行最後の夜は、あいにく終盤につれて雨に見舞われたが、ねぶた大賞を受賞した「海王」をはじめ、今年は波の表現や海をテーマにしたねぶたが多く、開港400年に華を添えていた。

受賞したねぶたを展示している施設「ワ・ラッセ」近くには八甲田丸が。80年にわたり青森と函館を結び、多くの人や貨物を運んだ連絡船だ。歴史を感じさせる威風堂々たる姿は、青森市のシンボルの一つといえるだろう。